経験成長と勉強成長

日本の社会人はアジアで一番勉強しないらしい。私の周りを見ていても、確かに勉強している人は少ない。理由としては長時間労働や必要性の低さなどが挙げられる。

 

この事を批判的に書く人も多いが、私は社会人の勉強がなぜ重要なのか確信が持てなかった。そこで"サラリーマンとしての成長"をキーワードに重要性を検討することにした。

※ここでの勉強は読書や問題集、勉強会等による勉強をイメージしてます

 

①社外での勉強による成長

 明らかに業務に関わる内容(語学やIT)に関しては勉強しない理由はない。勉強すればするほど早く退社できるし高いクオリティの仕事ができる。とはいえ業務のコアな部分は市販の本などでは記載されておらず、勉強による業務効率化には限界がある。また、経験を伴わない勉強はすぐに忘れてしまいかねない。正直、社外での勉強はしなくても大きなデメリットは無いかな。

 

②経験による成長

 日本人のサラリーマンは多くが"経験"をもとに仕事をしている。「こんな場合はこう、こんな場合はこう」といった蓄積されたデータベースを共有し合いながら仕事を進めている。成長のスピードに差こそあれど、ある程度成功/失敗を繰り返せば業務に必要な能力はあらかた身につく。

 

③社内での勉強

①②を見る限り勉強不要なのかな?となると思うが、私は③の社内での勉強が重要では無いかと考えている。知識の体系化が必要だからだ。経験から学ぶだけでは個々の知識が結びつかない。基本的に会社内の業務は全て何らかの線で繋がっている。業務の進め方を考える時に体系的な知識がなければ筋道だった思考はできない。これは経験でもいずれ学べることだと思うが、社内で勉強の機会を設け、その後経験させることで数倍早く身につけられると思う。

 

(結論)

社外での勉強は基本不要。社内で勉強の時間を設け、経験を通じて知識を定着させるというのが最も効率的な成長方法では無いかと考えている。